本日、楽天の2023年度の通期、及び第4四半期の決算発表がありました。
以前の記事に書いた通り、私は楽天経済圏をメインにしているので、経営状況は気になります。
さて、早速見ていきましょう。
早速まとめ
まずは早速まとめですが、
楽天モバイル以外は絶好調
楽天モバイルは大幅赤字だが、少しマシになった
というところでしょうか。
通期決算
売上は順調に増えており、それに伴い営業損失も改善しています。
しかし、2128億円という莫大な赤字を出しています。
楽天モバイル以外
楽天モバイル以外の事業は成長して、利益も増大し順調です。
楽天モバイル
肝心の楽天モバイルですが、徐々に赤字が徐々に改善しています。
でも、まだまだ売り上げに比べて、赤字が多いですね。
今後の楽天モバイルの戦略は、まずは契約者を600万から800万~1000万に増やし、2023年後半のペースだと2024年中に達成できそうとの事。
ただし、2023年後半はB2B、つまり企業相手の契約が多かったとの事で、楽天と取引のある企業に会社用回線として提案して回線を増やしたものと思われるので、このペースが続くとは限らないでしょう。
その対策として、B2C、つまり一般ユーザーの回線増の施策(家族割等)を打っていく方針を鮮明にしています。
また、ARPU(一人当たりが使うお金)を、現在の1986円から、2500~3000円に引き上げるとの事なので、今後、何らかの値上げがあるかもしれません。
この値上げは、単純にスマホの月額料金の値上げかもしれませんし、付帯するサービスの追加でオプション費用を狙うものかもしれません。
現在のところ、この値上げに関しての詳細は不明ですが、私は「得なうちに楽天サービスを使い倒す」という方針は変わらず、料金プランが不利になれば、乗り換え等も検討します。
借換リスク
そして、楽天の決算で注目と言えば、今後数年で償還期限が来る社債の返済をできるのかという問題です。
返済できなければ倒産するわけですが、楽天もただ単に倒産を待つわけではなく、借換に動いています。
下記の通り、「リファイナンスリスク(借換リスク)は解消」と書いていますが、そのほかの文字は小文字ですし、少し弱気な印象を受けます。
引き続き今後の動向を注視しましょう。
楽天の決算資料の注意点
ちなみに、楽天の決算資料は「決算を良く見せる罠」が多いので気をつけましょう!
例えば、下のグラフ、パッと見ると売上収益よりも営業利益(損失)の方が小さく見えますが、数字をよく見ると、営業利益(損失)の方が多いです。
グラフの縦軸がおかしかったり、数字の桁を変えて小さく見せたりして、ボーっと見るとだまされるので気をつけましょう。
まとめ
ポイント還元やサービスが我々消費者にとって有利なうちに使い倒しましょう!